加工工程を見直し、面倒な手作業をなくす

2020年11月24日

BEFORE -改善前-

ある部品に、すり割り加工を行う工程があります。

長尺物のワークを

  1. 指定長さに切断
  2. 穴加工
  3. すり割り加工
  4. 表面処理
の順に加工します。

<問題>

  • すり割り加工を行うと、端部や穴部分にバリが発生し、手作業で除去する必要がある。

表面処理に至るまでに、とても手間と時間がかかっていました。

AFTER -改善後-

加工工程を見直し、

  1. 表面処理済みで入荷
  2. 1mの長さに切断 (新工程)
  3. すり割り加工
  4. 指定長さに切断
  5. 穴加工
の順に加工します。

また、変更に伴い、1mの素材をすり割り加工できる治具を製作し、ドリルをバリが生じにくいタイプに変更しました。

<効果>

  • 工程と工具を変更したことで、バリが発生しなくなり、手作業がなくなった。

1個あたりの生産時間で約9分程の短縮に繋がりました。工程が増えても、結果として時間の短縮に繋がり、大変満足しています。

メンバーからの一言

今回の改善に伴う工具一式の購入費用は約5万円ほどしましたが、短縮できた時間や手間を考えれば、十分に元のとれる改善だったと思います。

ちなみに、すり割り加工用の治具は使わなくなった治具を一部変更して再利用しただけなので、費用としては0円です。

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