治具セミナーを知ろう! 行こう!

2007年から特に力を注ぎ、各地で行ってきた「治具セミナー」。
より多くの方にご来場いただけるように、ここでその概略を実際に行われたセミナーをもとにご紹介いたします。

◆長野県での治具セミナー

2007年12月13日 長野県上田市で株式会社国興 上田営業所さまの全面的なご協力のもと「イマオコーポレーション 治具セミナー&ミニ展示会」を開催しました。
セミナーのテーマを「治具を取り巻く環境と3次元でのものづくり」とし、約1時間30分の講習の後、併設した展示会場でデモ機をご覧いただきました。

今回の会場となった株式会社国興 上田営業所は、長野県の北部、通称「東北信」地区のちょうど中心に位置し、このあたりは樹脂成型機・検査機・工作機械・電子機器部品・自動車・建機部品などの産業が活発な地域です。

◆問題を提起して解決策をご提案

今回のセミナーは、「問題提起・解決型」のスタイルでご説明しました。
つまり、治具を取り巻く環境からいろいろな問題を洗い出し、それに対する解決策を私たちがご提案させていただくというスタイルです。

◆治具を取り巻く環境、標準治具の活用方法

初めに、標準治具部品についてお話をしました。治具を使う現場=ものづくりの現場では、様々な問題があります。
ここでの解決させる問題は、治具設計製作に関わる人材不足や環境問題・脱油圧・次世代治具(新しい加工機に適応する治具)需要拡大…などいった近い将来起こりうる(すでに起こっているかもしれない)問題です。
これらの問題を解決するために、私たちがご提案するものは「標準治具」です。
標準治具で問題をいかに解決するか?
そして、標準治具をどのように使用すればよいのか?
などを、事例写真や3次元データを交え、使用方法・メリットなどをじっくりご説明しました。特に好評な着脱効率を向上させるワンタッチクランプや、小物加工に最適なミニ クランピング シリーズなどの最新製品はより多くの事例写真を挙げてご説明しました。

また、上記のような大きな問題のほか、身近な問題にもスポットをあてます。
作業性アップ事例・薄物加工事例・ビビリ防止の対応事例など日々起こる問題にも使用事例を交えて解決策をご提案しました。

◆3次元でのものづくり   デバッグレスによる生産性向上

後半は、ものづくりの現場(特に多品種少量生産)で、3次元データを利用することにより、生産性を向上する方法についてお話をしました。
多品種少量生産では、1) 空いている機械があるのに生産準備に手間取り、納期が遅れる 2) 試作生産時や新製品生産開始時に機械稼働率が低下する …など様々な問題があります。
これらの問題は、治具・工具・プログラムの準備に時間がかかること、機内デバッグに時間と手間がかかることが大きな要因です。
この問題を解決するために、私たちがご提案しているのが、「IMAO M/C SOLUTIONS」です。これは、治具設計・NCプログラム・加工シミュレーションなどの3次元ソフトウェアと、先に紹介した標準治具を有機的に利用し、治具・工具・プログラムの準備期間を短縮し、実機でのデバッグを必要としないフレキシブルな生産体制を確立させるシステムです。このシステムを採用して、従来 約30日かかっていた初品生産までの工程(加工準備期間)が、約7日で終了したという事例もあります。
セミナーでは、お客様の事例を交えつつ、イマオ社内の生産現場を例にご説明いたします。詳しくは、ぜひ会場にてお聞ききいただきたいです。

◆併設会場でのデモ機展示

併設した展示会場には多くのデモ機を展示させていただきました。デモ機を操作して、カタログ・Webページでは分かりにくい操作感や、クランプ類の締まり具合などを実感していただけました。最近は、お客様がご自身で持ち込まれた実ワークをもとに、治具について意見交流する場合もあります。貴重なご意見をいただける場になったと大変ありがたく感じております。

◆セミナーに参加したイマオスタッフの感想

セミナー終了後に回収したお客様のアンケートに、「色々と試してみたい物がある…。」というコメントがありました。このお客様は、併設した展示会場で、セミナーで関心をもった箇所について熱心にご質問をいただき、資料をお持ち帰りいただいた方でした。きっと何かのご参考になったのではないかと自己満足に浸っております。
また同アンケートで、多くの方が、治具設計の情報源はメーカーカタログであると分かりました。私自身の感想として、カタログ以外に、セミナー&展示会は、お客様へいろいろな情報を提供できる環境作りの一環として評価いただけるものであると考えております。また、様々な地域のお客様に、このような情報提供を推進していきたいと思います。イマオが、お客様にとって、もっともっと身近な存在となるように願っています。

◆最後に 

私たちはみなさまの回りにある治具に関する諸問題を解決のお手伝いをさせていただけるようなセミナーを目指しています。また同時に、私たちにとりまして、お客様との交流を通じて、新製品・新システムの開発につなげられる絶好の機会だと思っております。
治具の世界は閉鎖的だとも言われています。ぜひこの機会をご利用いただき、治具に関するいろいろな考え方・捉え方について、意見を交わせる場になればと考えております。